※今回お話しする内容はよく聞くけど実際に行うとどうなるかを検証するために実験的に作業を行なったものです。
今回紹介する内容の一部はメーカーが禁忌として設定しているものもございます。真似される際は自己責任でお願い致します。
ロードバイクを持ってない方や、まだロードバイクを持ってなかった頃にどれだけドロップハンドルに憧れましたか?
私は初めて乗ったスポーツバイクはクロスバイクでした。
一年ちょい使って特別問題も無いですし、すごく楽しんでいたのですが、やはりロードバイクの存在がチラホラと…
ですが、その当時でも安いロードバイクでも8万円くらい。
今の金銭感覚だと実質無料()ですが、高校卒業してすぐのあの頃の私にはただの憧れの存在でした。
なんて、色々な事を考えながらも結局1年くらい買うことは無かったですし、ロードバイクを買ったのも自転車屋で働き始めてからのことでした。
私が昔に乗っていたクロスバイクはプレシジョンスポーツでした。
この自転車は先述した通りで本当に不満なく走れていました。
その後にロードバイクを購入してことになり、しばらくはそちらをメインで使っておりました。
ちなみにロードバイクもプレシジョン
ども、プレシジョン大好きオヂサンです😍
んで、しばらく乗ってたんですが、コンポーネントを交換して105に入れ替えたんですが
その際に元々付いてたクラリスが余ったので、クロスバイクをドロハン化させるとどうなるのかやってました。
チェックメイト
手持ちのクロスバイクはプレシジョンスポーツしか無いので、それをベース車にしていくのですが、色々問題点が出てきます。
まずブレーキ問題です。
この車体にはVブレーキがついております。
まずロードバイクについているSTIレバー。今回使用するのはST-R2000になります。
ここで互換性を確認してみると「絶対に組み合わせるべきでない」内容としてBR-R353とBR-R463の2種類が出てきました。
そう、その2種類はVブレーキです。
ん?
そうです。STIではVブレーキを引くことを想定していないのです。
いや、当然といえば当然かもしれませんが…
特にアーチの長さに原因があるのではないかと私は考察しました。
BR-R353は90mmになります。当然Vブレーキなので長くはなります。
そして、もう一つ「標準よりわずかに低下」という項目もあります。
そこではBR-R650、BR-R451、BR-R450、BR-R550があげられてました。
それらのうち前3つはロングアーチのキャリパーブレーキになり、アーチサイズは57mmとなっております。あわせて、BR-R550はカンチブレーキの設定となっております。
そして、互換性のあるBR-R2000はアーチ51mm。BR-R9200やR9100も同じく51mm。BR-9000においては49mmとなっております。
もちろん構造が異なるので一概に言えるものではありませんが、STIの引きとブレーキのアーチの長さには規則性があるといっていいのではないでしょうか?
ということで、互換性が無いので詰みました!これでクロスバイクをロードバイク化計画以上で終わりです!
ありがとうございました!!
ちょとまてちょとまて!!!
ラッスンゴレライなるとこやん
終わりません。続けます。
とりあえず今回は互換性を一旦無視して無理やりつけていこうと思います。
ですが、さらに問題が。
Vブレーキの車体の多くに「パワーモジュレーター」という急ブレーキをかけた際のロックのリスクを軽減させるアイテムがついてるのですが、これがブレーキに直でついていて外すことができないタイプのバナナでした。
これですね。
これをそのまま付けていると全くブレーキをかけることができなくなってしまいました。
なので、なんとしてでも外さないといけないのですが、新しく買うのも勿体無い…
よし!チギっちゃおう!!
本当に切りました。
※このやり方はブレーキをかけた際に横方向に捻れるとブレーキワイヤーが折れて大きな事故に繋がる確率がかなり高くなりますので絶対に真似をしないでください。
とりあえずこれで解決(脳死)
そして、あとはBBを入れ替えて他のコンポーネントを付けて変速調整をすればとりあえず完成です。
とりあえず形になりました。
変速調整は完璧!!
↑ここ重要
で、結局どうなん?
勿論完成したら乗りたいですよね。
ですが、今回だけは正直本当に乗りたくは無かったです。組み上げて放置にしたかったのですが、乗り心地などを把握する必要はあるなと思い恐る恐る自宅駐車場で乗ってみました。
結論!乗り心地最悪!!!
とりあえず部屋に転がっていたパーツだけで組み立てたのでポジションが出てないので当然ですが、それを加味しても気持ち悪さがズバ抜けていました。
軽くダンシングしてみたのですが、ハンドルの力のかかる量と足元の剛性感のバランスが悪すぎて力が逃げていくのが明確に分かりました。
さらに、トップチューブの長さが長くステムが90mmを入れていたのにブラケットが極めて遠い位置にありました。
本当にオススメできないなと感じました。
ですが、これはクロスバイクが悪いわけではなく、コンポーネントが悪いわけでもありません。本来同時に使用する事を想定してないものを組み合わせた私が1番悪いのです。
これからクロスバイクにドロップハンドルを付けようとしているあなた様へ
これらから現在手持ちのクロスバイクをロードバイクっぽくして乗ろうと思ってらっしゃる方。
クラリスのコンポセットを購入だけで5万円以上かかり、ハンドルやステム。場合によってはホイールも交換が必要になると10万円を超えることも考えられます。更にお店で作業を依頼される場合更に工賃も発生してくるので、それらを追加するとエントリーロードバイクの完成車の予算も見えたり、はたまた超えたりと増車を検討する方が安全で良いものが買えるケースもあります。
ですが、クロスバイクのドロップ化は今好きなものをより大好きでいるための手段の一つであると考えます。ロードバイクが欲しいという気持ちでこれをすると、想定していた内容とは差が大きく出ることが考えられますが、あなたとあなたの大切な愛車との思い出を刻む1つの手段と捉えて行ってみてはいかがでしょう。
※ここ重要↓
ただ、メーカーは互換性を出してないので自己判断でお願い致します。