私はREACTOが好きなんですね。
だからずっと乗ってるんですが。
これ!これ!!
このシートピラーに於ける話!
これって結構特殊な形になってまして、たくさんの特徴があるので気が済むまで喋り倒そうと思います。
空力性能が良い?
いや、太いぞ?
確かに、形状を見ると
かなり肉厚感が目立ち、The エアロロードって感じだと思うんですが、正面から見ると
太くないですか?
まぁ、特別太いと言うわけではないですが、他社を出すと例えばPINARELLO DOGMA Fだと
https://youtu.be/Vv4ylQ2ihbM?si=oVVqldNjby7XWYHu
意味わからんくらいペラペラなんですよね。
どう比べても薄さでは勝てないと
もちろんバイクは総合的な設計での話なので、シートピラーの薄さだけで決まるものでは決してなのですが、前面投影面積が広がるのは事実であると思います。
しかーし!!
リアクトの開発はそこだけにとどまっていないのです!
公式ページではこのようにあげられております。
開発目標
空力性能の向上は第4世代リアクトの開発上での主要目標。2018年に発表された第3世代リアクトは、発表当初から最高レベルの空力性能を持っていましたが、第4世代リアクトの空力性能はそれを大幅に向上しています。
空力性能が開発上の重要なポイントではありましたが、バイク全体のパフォーマンスの向上も同時に重要な開発目標でした。つまり、空気抵抗に対してただ速い自転車を作るだけでなく、あらゆる条件で速い自転車を開発したのです。剛性、軽量化、快適性。これらの要素と空力性能の向上は、相性の良いものではありません。あらゆる可能性を試すことで最高のバランスを求めたのが新しいリアクトの開発でした。結果、新しいリアクトはカテゴリーをリードするオールラウンドパフォーマンスと空力性能を両立した1台となったのです。
と記されております。
https://www.merida.jp/special/reacto/
と、この中にある快適性
これがリアクトのシートピラーに於ける大きなポイントであると私は思います。
ご存知の方も多いかと思いますが、このシートピラーは一部だけ少し色の異なる部分があります。
ここだけは少しぐにゃぐにゃと動くゴム(?)のようなものになっております。
ここで注意!!
「この異素材の部分が振動吸収のエラストマーとなっていて、この部分で衝撃を吸収してくれる」と話されている動画を以前見かけました。
もちろんそれも皆無とは言い切れませんが、私はその部分を異素材化していることよりも本体の形状に大きな原因があると考えております。
実はその部分は
このように別体のパーツになっているんです。
そして、このシートピラーの形状にカラクリがあります。
乗り心地の向上を求める上で押さえておきたいポイントのひとつに「伝わる衝撃はどのようなものか?」これがあると思います。
自転車に乗る時に起こる衝撃はいわゆる縦方向のものになります。
それはどのような環境に於いても言えます。
基本的にロードバイクで走られるのはアスファルトなどの舗装路が大半であると思います。
(たまーにシクロしてる人もいますけど…)
ただ、いくら舗装路といえども鏡面のように完全に段差のない状態ではないと思います。
わずかながらも細かい段差は常に発生している環境にあります。
ということは路面の位置が高くなったり、低くなったりを繰り返すということですね。
では、そんな中で路面からくる衝撃はどの方向になるか?
それは
このように下から突き上げるように起こります。
またライダーの体重は
このように重力に沿って当然ながら下に加わりますよね。
つまり、この二つの発生したエネルギーは反対方向へと進んでいきます。
ここで最も気にしたい力はどこか?
それは青矢印の下からの突き上げになります。
路面が完全に平らであればそもそもこの衝撃は発生しないので。
そして、この衝撃をフレームに吸収させるギミックを各ブランド特徴を作っておりますり
その中でリアクトはシートポストの形状。
先ほどの画像をもう一度見てみましょう。
これですね。
このような構造をとることで振動吸収の効率化を図っております。
具体的にはどうか?
このようにえぐれた後方が下向きにしなるようになり、上方向に突き上げた衝撃を打ち消すような形になります。
なので、本体の形状に乗り心地の良さの秘密があるんですね。
まだ秘密が!!
まだまだこのシートピラーには計算しつくされた設計があるんですね〜。
これ!
シートの固定部になります。
一般的なバイクと形状が異なりますよね。
他のバイクだと
このように側面からボルトで締め込んでシートを固定する方法が一般的であると思いますが、リアクトはフレームの中に斜臼が入っており、トップチューブ側にあるボルト
ここっすね↑
これを締めていくと中で斜臼がズレてシートピラー側は迫っていき、圧迫してシートを固定します。
これにより、本来必要であったシートチューブの長さを短くする事ができ、よりシートポストの出しろを多く確保できるので、その分大きくしなってくれるので快適性の向上に一役買ってくれるというところです。
この部分が無くなるんですね〜
と、このように速さだけで終わらないエアロロード。
独自の機構が増えて面白みがドンドン増えていきますね!!
ちなみにリアクトはここにライトが入ります。
※第3世代以降
そしてここを先日ライド中に落としました。
ばーか萎えた