【自転車の整備】普段から点検してる??

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冬も終わりを告げ、いよいよ春となる時期になってきましたね。この春で学校を卒業し、進学や就職される方おめでとうございます。これからのご活躍をお祈りしております。

 

なんか1発目からお祈りメールみたいになってしまいましたが、新生活が始まる前に自転車の点検をしておきませんか?

いざ新生活が始まり、初登校や初出勤。自転車で向かってる最中。そんな時に「チェーンが落ちちゃった!」「パンクしちゃった!」そんなことになる前に是非一度確認してみましょう!

 

自転車の点検って何すればいいの?

そもそも「点検ってしないといけないの?」

点検をしないと危険な状況に陥ってしまう可能性が高まってしまうんです。

なんなら普段から点検してても

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こんな感じでスポークが折れてしまったりなんて事もあります。

てことは点検してないと更にそのリスクは大きく向上してしまいますよね。

とはいえ、点検をするっていってもどうすればいいか分からないって人多いと思います

まず前提として

 

自転車の点検は乗る前に毎回必ず行ってください。

 

!?!?

 

どういうことっ!?ってなった方もいらっしゃるかと。

自転車は乗り物です。これ自動車教習所通ったことある方は教官から言われたのではないでしょうか?「乗車前点検をしてください」と。

自転車も車と同じく車両です。安全面に関してはしっかりと把握しておく必要はあります。

 

では、何をしないといけないのか?

どちゃくそバキバキ大きく分けると2つに分類されます。

 

自転車屋での点検

・オーナー自身での点検

 

これに2分されます。

その中で細かく存在するといったとこでしょうか。

 

自転車屋での点検に関してはおおよそシーズンに1回から半年に1回を目安にしていただければ良いかなと思います。

そして、店によって取り扱いのブランドが異なるため原則購入店に持って行ってください。そのブランドの安全基準やそもそもの構造がわからないといった事態が発生してしまうかもしれませんので、双方にメリットがありません。ですが、引っ越しや購入店の閉店などで購入店が無い又は近くでない場合もあります。その場合は事前に近くのお店へ相談した上で持っていきましょう。

持ち込んだ際はご自身が気になっているポイントがあるかどうかも合わせて伝えていただけると良いかなと思います。

そして、TSマークの保険を使用されてらっしゃる方であれば一年ごとの更新になり、その際はTS保険取り扱いのある店での点検が必須になりますので、忘れずに持っていきましょう。店によっては更新のはがきが送られてくるところもあります。

 

TSマーク保険に関してはこちらから↓

https://www.tmt.or.jp/s/safety/index2.html

 

そしてご自身での点検ですが、見ていただきたいポイントが複数あります。

 

・ペダル

・ハンドル

・サドル

・ブレーキ

・空気(タイヤ)

・チェーン引き

・変速機

 

この7点がメインになります。

では、一つずつ見てみましょう。

 

まず、ペダルです。

ペダルを2本の指でこのように摘んでください。

 

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そして、手首から捻るように左右に動かしてガタつきが無いか確認してみてください。

もしこれでガタガタ感があったり、何かが取れてしまったりという事があれば自転車屋に相談してください。

 

そして次はハンドルです。

ハンドルを両手で持って左右にねじったり、上から体重をかけてみてください。

その時にハンドルが動いて角度が変わってしまうような事があれば、ハンドル周りのネジが緩んでしまっている事が考えられるので、お店に行って増し締めやパーツ交換をしてもらいましょう。

 

次いでサドルです。

サドルは座面を上からグッと体重をかけて高さが変わらないか確認しましょう。

 

そしてブレーキですね。

ブレーキはいくつかあります。

まずはレバーの握りシロですね。

まず、ブレーキレバーを握ってください。ブレーキがかかり始めるタイミングでレバーを握る重さが重たくなります。そのかかり始めの位置がもともとの開放状態の3分の1〜半分までに来ているくらいがベストな位置になります。

もし、それよりも深い場合(レバーがグリップに近づく場合)はブレーキシューが減っているか、ワイヤーが馴染む事で握りしろが変動しているかが考えられます。もしも、ブレーキシューの場合だとこのように↓

 

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ブレーキシュー本体に溝またはラインがありますので、それを確認してそれを超えて使用しているようでしたら交換しましょう。

 

そして、空気です。

かなり多くの方が日頃からしっかりと確認されてらっしゃる事と思いますが、改めて。

自転車のバルブには英式、米式、仏式この3種類が存在しており、それぞれ対応できるポンプが異なります。もちろん全て対応のものもありますが、適合するものを選びましょう。

シティサイクルについてあるものはほぼ100%で英式になります。

 

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これの場合は空気圧を正確に測定ができないので空気を入れた際にタイヤのサイドを指2本で挟んでいただいて、タイヤが少し凹むかなくらいの量を入れてください。

また、仏式と米式に関しては空気圧を適切に計測する事ができますので、このようなメーター付きのポンプを用意される事をお勧めします。

 

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各タイヤのサイドに指定空気圧が記載されていますのでそれの間に収まるようにいれてくだはい。

 

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これの場合は85-110psiが適正値になりますのでその間で設定してください。

 

なんですが、例えば110ギリギリまで入れると夏場だったり、タイミングによっては摩擦熱だったりなどで熱膨張が起こって空気圧が上がりバーストするリスクが高まってしまいますのでおおよそ中央値以下くらいで入れる事をオススメします。

 

そして、空気を入れる際にはタイヤの溝がすり減っていないか。破れていないかも合わせて確認しましょう。

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使いすぎると赤マルの中のようにケーシングが出てきたり、その周辺にあるようなヒビが出てきたりとしてきますので、これに類似する状態の場合空気を入れると破裂する恐れがありますのですぐにお店で交換してもらいましょう。

 

そしてチェーン引きです。

これに関しては経験がものを言う所になってくるので正直難しいところではあるのですが、このようにチェーンが直接見える場合に関しては、手で上向きに動かしてもらった際におおよそチェーンの高さ以上にチェーンが動いた場合はテンションが弱くなっている可能性があるので張り調整をしてもらう必要があるかも知れません。

またチェーン自体が著しく摩耗している場合は張り調整ではなく交換が必要な場合もあります。お店で相談して必要十分な整備を行なってください。

 

そして、最後に変速機です。

今回は外装変速に限った話になります。

そもそも外装変速とは何か?

このように変速機本体が外側から見える位置に付いていて、手元の変速レバー(グリップ)を動かすと変速機が動くタイプのものです。

これですね↓

 

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他にも内装変速がありますが、そちらは外部からの目視のみで判断できるポイントがあまり多くありませんので、ご自身で確認いただくポイントとして特筆すべき点は無いといったところで良いかなと思います。

ではその変速機ですが、見ていただきたいポイントの1つはプーリーです。

これです↓

 

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見ていただくとここに幾つかのギザギザがありますよね。元々の状態は先ほどのように台形に近い形をしております。しかし、劣化が進むとこれが鋭利な形に尖ってしまったり、そもそも歯が全く無くなりチェーンが引っかかってしまったりといったことが起こり得ます。

合わせて変速機が著しく曲がっていないかを確認して下さい。以下の画像のように正しい状態の変速機は地面とおおよそ垂直にプーリーが来ています。

 

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ですが、走行中の転倒や駐輪中の接触によって内側へグッと曲がってしまうことがあります。その状態で変速を行うと軽いギアに入れた際に変速機がホイールに巻き込まれてしまい、変速周り全て交換のみならず、ホイールも交換しないといけなくなるケースもあります。その場合かなり高額な修理にもなりますので要チェックポイントの1つですね。

 

てな感じで全体の簡易点検を行なってみてください。

パンク修理や異音で自転車屋に修理を依頼する事はよくあるケースかと思いますが、その際に合わせて点検も依頼するのも良いかと思います。